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『ヴェール』エレーヌ・シクスー (著), ジャック・デリダ (著), 郷原 佳以 (翻訳) みすず書房 (2014)\r\r\r表紙に経年によるスレ等ありますが、特に目立った汚れもなく良好です。上部に一点わずかな汚れがありました。\r古本であることをご了承いただける方にお譲りいたします。\r探していた方いかがでしょうか。\r\r\rヴェールを剝ぐと真理が現れるのか。性的差異の論理を根本から 書き換え、デリダの到達点を告げる、恐るべきエクリチュール。\rともにアルジェリアに生まれ育ち、生涯の特別な友である二人が、\rヴェールについて、自伝的・遺言的に応答を交わした。\rまずシクスーが、短いテクスト「サヴォワール」で口火を切る。\r強度の近視の女が手術を受け、はじめて「目で世界に触れる」。奇蹟の瞬間に訪れたものとは何か。\r続いてデリダが「サヴォワール」を受けて、卓抜した論を展開する。\rブエノス・アイレス、サンティアゴ、サンパウロ……飛行機の中で、二人の人物がひたすら語り合う。\rヴェールとタリートについて、技術と自然について、審判について、そして真理について。\r鍵となるのが、テクストの表題である「蚕」だ。\r自らの分泌物で自らを隠し、変成を遂げるこの小さな虫は、伝統的真理概念に潜り込み、密やかに真理の糸を産出する。\r<その成熟はただ一回しか起こらないが、それがかつてそうであったところのものになるために、\r与えられた時間をすべて要求するだろう。私はけっして、あなた方にそれを物語ることはないだろう。>\r性的差異の論理を根本から書き換え、デリダの到達点を告げる、恐るべきエクリチュール。